twilight aestheticの正体
Twilight。どこから書いたらいいのかわからない、私の中学時代の思い出で、2010年代のphenomenon映画。
数ヶ月前に大好きな映画/ドラマレビューYouTuber、Friendly Space Ninjaさんのtwilightレビューを観て、
同じ世代というか同い年か〜ってなってすごくあの頃が懐かしくなった。
彼のいうように、twilightのストーリーは色々問題あるけど、
サウンドトラックも視覚効果も最高だったと思う。
あの青いトーンと、Carter Burwellの音楽は間違いなく独特な、intriguingな世界を作り出した。
今日は、その世界の正体をcaptureしてみたい。リーマンショックなどの時代背景との関係を考えながら。
まずはこのForksという、雨が多い町。
騒がしい都会や、vividな日常から離れた世界。
生物の根源のところに触れる伝説にとてもよく似合う原風景。
この映画を初めて観たのは、2008年の9月。中学に上がったばかり。
9月にこれを観てよかったってすごく思う。
夏が終わって、ちょっとした上着を着て新学年に入る。
校庭のあっちこっちで、水たまりが落ち葉でいっぱいになる。
心が少し落ち着いて、新しい教科書や新調したノートと文房具と向き合う季節。
そんな中でも、twilightの主人公の彼、Edwardは、こんなところに住んでる:
森の奥にあるモダーンデサインの家。
吸血鬼の一家だからもちろん裕福で、人間の食事はしないからどこまでも生活感のないモダーンハウス。
本題に入るの早すぎる気がするけど、
リーマンショックの時代背景からして、人の気配を感じない山奥にある全くお金に困らない「お城」は憧れるよね。
現実を忘れられる。
今でもtwilightのサウンドトラックたまに聴いてるけど、
映画観た当初、一番最初に気になった曲はBellaとEdwardが付き合って初めて一緒に登校した時のbgm、『Spotlight』と、
Cullen一家が野球やってる時のbgm、『Supermassive Black Hole』。
かっこいい。眩しい。
#the coolest kid in school
#top of the world
( ̄▽ ̄;)
当時の私はEdwardの妹、Aliceのファンだった。
妖精みたいな、陽気xエレガントさ+神秘的な雰囲気。
彼女の自由自在な言動には未来予知能力者の自信が出ている。
将来の不確定さに満ちた中1女子の生活からして、なんて憧れる存在なんだろう〜〜
インテリアとファッションについてもちょっと触れてみたい。
今でもtwilightを思い出すと、一番印象的なシーンは二つで、
一つがこのBellaの部屋:
この暗い間接照明と、craftyなスタイル。
Bellaがこの部屋で吸血鬼の資料のリサーチをしている時、すごくよかった。
まぁ夜中に悪夢で起きるのにちょうどいい部屋 的な?笑
好きなシーンのもう一つとはこの本屋さんのシーン:
この映画は薄暮れにこだわっているみたい。
その本屋さんで見つけた本もまたこの映画によく似合うデザイン。
欲しかったもん。
本を手に入れたBellaは、こんな感じでリサーチを始める。
Googleの画面がこんなに神秘的に見えるとはね〜
Bellaが見つけたサイトはgothicで、このシーンのBgmも神だった。
こういうところは、いわゆるdark academiaブームに関係すると思う。
ちょうどHarry Potterの映画シリーズの後半も同じ年代に出てるから、そのトレンドを加速させたと思う。
当時のわたしは、同級生に書いた手紙に手作りのシーリングワックスつけてた。笑
日本語でdark academia関連の記事読んだことなかったけどこんなのが見つかって、すごく適切な表現だと思う:
古典的なアイテムやファッションを身につけ、どこか気だるく退廃的な雰囲気が漂う世界観を好む彼ら。
(https://courrier.jp/news/archives/205778/)
ヴィンテージのツイードパンツ、本を詰め込んだレザーの古い学生カバン、暗めの写真、陰鬱な詩
この二、三年は、コロナでdark academiaがさらに人気になってるみたい。
まさに人間が集まる現代社会やデジタル・テクノロジーへの抵抗から生まれてると思う。
そういう時は、人間は田園的な・古典的な好みに転ぶ傾向があるみたい。
私はなぜか小さい頃からずっと好きだけど、ガイコツやGothicには興味ないかな〜
主人公の恋愛の話に戻って、吸血鬼の彼氏を持つのは、二つの憧れから生まれてるように思われる:
①周りの人と区別つけたい。中高生の女子たちは、大した知識やスキル持ってないし、群れに埋もれがち。(程度によるけど)
②自分と周りが無力だから、全知全能の神に憧れる。
みんな吸血鬼になっちゃえば現実の悩みから解放されるかというとそうでもなさそうだけど、
そういう夢をちょっと見させてもらった。
今改めて観ると、本当に見苦しいくらい痛い話ばかりだけど、
Twilightは音楽もどこか命の脆さ・原始的な美しさを感じて、
映画全体の雰囲気は、Friendly Space Ninjaさんの言葉を借りて、「It's good shit, okay??」
たまにはtwilightの世界に帰ってひと休みしたい。